首絞めのリスクについて
以前、アナタの知らない首絞めの世界…というブログを書きました。
あの記事の冒頭にも警告は書いたのですが…、今回はその警告の部分だけを、あらためてまとめてみたいと思います。
念のため先にお伝えしておきますが、「首絞めは素人が手を出すな」と、言っている訳ではありません。
ただ、重大なリスクを伴う行為だということだけは、もう少しハッキリ書いておきたいと思っただけです。
危険なのは「息が止まること」ではありません

首絞めというと、息ができなくなることが危険だと思われがちですが…。
実は、危ないのはそこではありません。
首の左右には血圧を感じ取るセンサー(頸動脈洞)があり、ここが押されると身体は「血圧が上がりすぎている」と勘違いをします。そして心臓に向かって、脈を落とせという命令を出します。
反応が強く出れば脈が落ちますし、もっと強く出れば心臓が止まります。息の通り道を塞がなくても、です。
前回のブログで書いた「脳に供給される血流を抑える」という説明は、この身体の仕組みを利用しているということでもあります。
気持ちのいい状態と、危ない状態は、同じ仕組みの上に乗っているとお考えください。
医療の現場ではどうしているか
実はこの反応、医療の現場でも使われています。
脈が速くなりすぎた患者さんの首を押して、意図的に脈を落とすという処置(頸動脈洞マッサージ)があります。ただ、行う環境が違います。心電図をつけて、血圧計をつけて、医師が数値を見ている状態です。
そして左右を同時に押さえることは、心停止の危険があるため禁止されています。
病院でモニターをつけて、医師が行ってすら左右同時は禁止だということです。
ヒロさんの場合は…
ヒロさんが首絞めを行う場合は、指先から伝わる感覚や、顔の表情や顔色、口元の動き、呼吸の変化、身体の反射など…、反応を細かく見ながら進めています。ここは何度も繰り返してきた中で身についた経験の部分なので、自信があります。
ただ、だから安全かというと…、そうとも言い切れないところがあります。
頸動脈洞の反応は首絞めの強さや時間に比例して段階的に出るものではなく、反応しやすい体質の方だと軽い圧でも急に出ます。
そして脈が落ちるところから心臓が止まるところまでが速いため、表情や筋肉の動きに出た時にはもう始まっている、という性質があります。
医療現場で心電図と血圧計をつけて行うのは、外から見て分からないからです。
経験を積めば見極めが良くなるのは確かですが、この部分だけは経験では埋まりません。
誰が危ないかは、やってみるまで分からない
反応の出やすさには、かなりの個人差があります。
頸動脈に軽く触れられただけで落ちてしまう方もいますし、年齢や持病によっても変わります。そして本人も自分がどちらなのかを知りません。
強く押したから危ない、軽く押したから平気…、という単純な話ではないということです。
「飛んだ」と「落ちた」は同じ顔をしています
最も危険(怖い)のは、ココかもしれません。
苦しそうにしてから落ちるのではなく、気持ち良さそうにしている、その途中でいきなり落ちます。
演技なのか、本当に飛んだのか、危険な状態なのか…。
その場で見分けるのは、正直かなり難しいと思います。
そして「今まで何度やっても大丈夫だった」は、安全の根拠にはなりません。
一度でも外れた時に失うものが取り返しのつかないものだという一点だけは、この首絞めは他のプレイとは危険度が違います。
もし相手が落ちてしまったら
万が一のために、これだけは覚えておいてください。
すぐに手を離して仰向けに寝かせ、肩を叩いて大きな声で呼びかける。反応がなければ、迷わず救急車を呼んでください。
「恥ずかしいから…」
「どう説明すればいいか分からないから…」
で、数分ためらう。
その数分が無事に戻れるかどうかの決定的な境目になります。
恥ずかしさは後からどうとでもなりますので。
まとめ
前回のブログに図を載せましたが、あれは「ココなら安全」という意味で載せたものではありません。
そう読めてしまった方がいらっしゃったら、自分の書き方が足りなかったのだと思います。
安全な首絞めというものは、残念ながらありません。
リスクを承知の上で、それでも首絞めをやるのかどうか…、という話になります。
ただ、あの感覚そのものは首絞めを使わなくても手に入ります。
首絞めは快感への入口のひとつであって、しかも一番リスクの高い入口だというだけの話です。
もっと安全で、もっと確実な入口が他にもあります。
次回はその話を書いてみますね。
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