踏み出す勇気と覚悟…①
ここ数年、女性用性感マッサージ師の仕事を通して感じたことは、「現実社会とは違う自分を演じてみたい」と、考えている女性が多いということ。
本来の自分を曝け出すこと…、とは少し違った感覚に感じています。
現実逃避と言えば簡単に聞こえますが、それとも少し違うように感じます。
自分自身が変わるキッカケになれば…。
本当の自分を開放したい…。
生きていることを実感したい…。
そんな複雑な想いで、性感マッサージ師に依頼する女性もいらっしゃいます。
女性は歳を重ねていくごとに、様々な多くの役割りを背負わされます。
仕事上の役割り。
妻としての役割り。
母親としての役割り。
日常の役割りという抑圧により、本来あるべき「女性の姿」として、満足できる時間がありません。
仕事の立場上、会社や周囲の人々に合わせた、本来の自分とは異なる「社会に溶け込めている誰か」を演じてみたり。
旦那さんに好かれ続けたいと家庭に染まり、本来の自分とは異なる「満足している良い妻」を演じてみたり。
子どもたちの将来や成長を第一に考え、本来の自分とは異なる「幸せな母親」を演じてみたり。
誰かに「愛されている」、誰かに「必要とされている」と、想うためには、生きづらい現代社会には必要不可欠な演技なのかもしれませんね。
女性用風俗や女性用性感マッサージは、本来の自分の枷(かせ)を外せることのできるコミュニティーの一部だと考えています。
抑圧された社会から、本来あるべき女性の姿に戻れる「時間と空間」を提供しています。
価値観や個性を共有できる空間があり、本来の自分や素顔を取り戻せる時間がある…。
そう考えれば、女性用性感マッサージや女性用風俗を利用するだけの価値は大いにあると思います。
本来あるべき自分を取り戻す手段として…。
踏み出す勇気と覚悟があれば、生きづらい現実社会も、きっと別な世界に見えてきます。