アウターセックスのすすめ…挿れなくても、気持ちいいは作れます
最近、「アウターセックス」という言葉を目にすることが増えてきました。
名前だけ聞くと新しいプレイのように思えますが…、実はそんなに難しい話ではありません。今回は、このアウターセックスについて書いてみたいと思います。
結論からお伝えすると
挿入がなくても、気持ちのいいセックスは十分に成立します。
むしろ多くの女性にとっては、挿入にこだわらないほうがイキやすい…というのが、データからも施術の経験からも言えることかと思います。
アウターセックスとは
挿入を伴うセックスのことを、英語ではインターコース(intercourse)と言います。それに対して、挿入を伴わない性的な行為全般をアウターコース(outercourse)と呼び、日本ではアウターセックスと呼ばれることが多いようです。
キスをする。肌を重ねる。全身を愛撫する。手や口で触れ合う。マッサージをする。おもちゃを使う…。
挿入以外のすべてが、アウターセックスだということですね。
こう書くと「それって前戯のことでしょ?」と思われるかもしれませんが…。前戯は、あくまで挿入の「前」にするものです。アウターセックスは、それ自体がゴール。挿入へ向かうための準備ではない、というところが大きな違いです。
挿入だけでイケる女性は2割以下

アメリカで18歳〜94歳の女性1,055人を対象に行われた研究(インディアナ大学・2018年)では、挿入だけでイケると答えた女性は18.4%でした。
一方で、イクためにはクリトリスへの刺激が必要と答えた女性が36.6%。必要ではないけれど、クリトリスへの刺激があるほうがより気持ちいいと答えた女性が36.0%でした。
つまり…。
挿入だけで満足できる女性は、5人に1人もいないということです。
以前の中イキができない…原因は?というブログでも、中イキ未経験の女性は59%と書きました。膣の中は、そもそも神経が少ない場所です。挿入だけでイケないのは、身体の仕組みとして自然なことなんですね。
セックスのゴールが「男性の射精」になっている
では、なぜ挿入がゴールになってしまうのか…。
自分は、セックスのゴールが「男性の射精」になっているからだと考えています。
男性がなぜそこまで射精にこだわるのかというと…、一般的な感度の男性は、女性と違って射精する瞬間にしかオーガズムを感じられないからです。
女性は全身のいろいろな場所で感じることができて、何度もイクこともできますが、一般的な男性の快感はほとんどが射精の一点に集中しています。
そして射精をした後、男性はいわゆる「賢者タイム」に入ります。それまでの興奮が嘘のように冷めて、急に冷静になってしまう時間のことです。女性の場合はイッた後もしばらく余韻が続いて、そのまま2回、3回とイケる方もいますが、男性は一度射精すると、しばらくは性的な刺激に反応しにくくなってしまいます。女性がまだ余韻の中にいるのに、男性だけが先に冷めてしまう…というのは、この違いから来ています。
ですので男性にとってのセックスは、どうしても射精に向かって進んでいくものになりやすく、挿入をして、挿入が始まれば前戯は終わり、射精をしたらそこでセックスも終わる…という流れになってしまうのだと思います。女性がイッたかどうかに関係なく、です。
挿入は、男性がイクための方法としては理にかなっています。でも先ほどのデータの通り、女性がイクための方法としては、挿入だけでは2割にも届きません。
男性の射精をゴールにしている限り、女性の気持ち良さは置き去りになってしまいます。
アメリカで30年以上セックスセラピストを続けているマーティ・クレインさんも、著書『セックス・センス 「挿入しない」という快楽』(日本語版の監修は産婦人科医の宋美玄さん)の中で、「ノーマルなセックス」に囚われることが、セックスを楽しめなくしていると書いています。
挿入して、男性が射精して終わる。それが普通のセックス…。その思い込みこそが、女性の気持ち良さの邪魔をしているということですね。
先ほどの研究でも、より良いオーガズムにつながるのは「セックスの時間の長さ」ではなく、「気持ちが高まるまでに時間をかけること」や「心が通じ合っていること」だという結果が出ています。
大切なのは挿入の長さではなく、そこに至るまでの時間。
ヒロさんが施術で一番時間をかけているのも、実はここです。
アウターセックスが向いている方
特に、こんな方にはアウターセックスという考え方を知っておいていただきたいと思います。
挿入すると痛みがある方(性交痛)。
挿入そのものが怖い、苦手な方。
中イキできないことに悩んでいる方。
パートナーとのセックスが、挿入のプレッシャーで苦痛になっている方。
以前、性交痛についてのご相談にお答えしたこともありますが、挿入が痛いのを我慢しながらセックスを続けている女性は少なくありません。挿入しないと決めてしまうだけで、セックスそのものが怖くなくなる…という方も多いのではないかと思います。
アウターセックスのコツ
難しいことは何もありません。
① 最初に「挿入しない」と決めておく
これが一番大事です。挿入があると思うと、どうしても頭のどこかでその瞬間を待ってしまいます。最初からしないと決めておけば、目の前の気持ち良さだけに集中できます。
② 性器以外から始める
首筋、背中、腰、太もも、鼠径部…。性感帯は性器だけではありません。全身をゆっくり触れていくことで、気持ちが高まっていきます。
③ 時間をかける
ゴールがない分、急ぐ理由もありません。焦らしたり、止めたり、また触れたり…。この「待つ時間」が、快感を何倍にもしてくれます。
④ 言葉で伝える
どこが気持ちいいのか、どのくらいの強さがいいのか。挿入がない分、お互いの反応がよく分かります。遠慮せずに伝え合うことが、次につながります。
挿入をしなくても、外側から奥に響かせる方法もあります。気になる方は、以前の未知の性感帯開発…⑧体外式ポルチオも読んでみてください。
女性用風俗は、アウターセックスそのもの
実は、女性用風俗でヒロさんがしていることは、アウターセックスそのものです。
女性用風俗は、そもそも挿入を前提にしていません。だからこそ、全身に時間をかけて、挿入では届かない気持ち良さを一緒に探していくことができます。
「挿入がないと物足りないのでは?」と思われるかもしれませんが…。挿入というゴールがないからこそ、時間のすべてを気持ち良さのために使える。それがアウターセックスの一番の良さだと思っています。
まとめ
セックスのゴールは、挿入ではありません。
挿入でイケないことも、挿入が痛いことも、挿入が苦手なことも、なにもおかしなことではありません。挿入にこだわらないだけで、セックスはもっと自由で、もっと気持ちいいものになります。
挿入しないセックスを一度体験してみたい方は、LINEからでも構いませんのでお問い合わせください。
※調査データの出典:Herbenick, D. et al. (2018) “Women’s Experiences With Genital Touching, Sexual Pleasure, and Orgasm: Results From a U.S. Probability Sample of Women Ages 18 to 94” Journal of Sex & Marital Therapy 44(2)、マーティ・クレイン著・宋美玄監修『セックス・センス 「挿入しない」という快楽』
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